PENTAX K-01
PENTAXのカメラの中でも尖った存在。そうじゃない、けどそれでいい。
ある意味「真のミラーレス」かもしれない。
ミラーさえ無くせばミラーレスを名乗ってしまっても構わんのだろう?
特徴
◎ 特徴的な箱型のデザイン
◎ Kマウント機では歴代最小 & 最軽量級
◯ ミラーレス機としてはバッテリー駆動時間が長い
◯ ストロボ内蔵
△ APS-Cミラーレス機としては分厚く重く、グリップも浅い
△ 防塵防滴ではない
△ 連写性能が低い
△ アストロトレーサー・KAF4非対応
文字通りミラーとOVFを取り除いた「ライブビュー撮影専用PENTAX機」がその正体。
パンケーキレンズをつけると案外最近の入門ミラーレス機よりコンパクトだったりする。
使ってみて
2021年に中古品を購入。
最新ミラーレス機が跋扈する時代にも関わらず、形容し難い魅力を感じてしまった。
気軽なポタリングで写真も肩の力を抜きたいときに今でも使っている。
携帯性
2023年時点でもKマウント機最小。
480g/バッテリー込み560gと、歴代最軽量の*ist DLとほぼ同等の重量。
グリップが浅いため数値的な印象よりは重く感じられ、ややホールドしづらい。
同時に開発されたDA40mm F2.8 XS込みで軽量コンパクト化されたと見るべきか。
基本的にDA Limited等のパンケーキレンズと相性がいい。
ストロボを内蔵しつつボディの出っ張りが極力排除されたデザインで嵩張らないのが特徴。
好みもあるが、ユニークなデザインのおかげで持ち歩きたくなるカメラである。
画質
玩具的な見た目とは裏腹にしっかりした描写。
画像エンジンやおおまかなスペックは同時期に発売されたK-30と同程度。
ネットの情報によると、通常3枚で構成されるローパスフィルターを2枚減らしているらしい。
この時代では珍しかった準ローパスレス仕様。
現行機と比べても解像力が然程劣って見えないのはそこにも理由がありそう。
高感度ノイズはアストロトレーサー搭載APS-CのKPやK-3IIIに比べると1〜1.5段ほど多い。
しかしISO6400まではそれほど色味も崩れず、細かく気にしなければ1600〜3200程度まで常用レベル。
外観
後にも先にも登場しない独特なフォルム。
一眼レフのフランジバックを残しつつ徹底的に外装が削ぎ落とされたデザインが特徴。ある意味このメーカーにしか出来ないことをやってのけている。ボタンやダイヤルが削られたことによる操作性の難と、ヤワな構造のSDスロットカバーがやや惜しい点。
PENTAXにはLimitedシリーズのようにコンパクトなレンズが多く、デザインもマッチしやすい。DA Limitedはもちろん、FA43とAPS-Cの組み合わせが好きな人にも適している。
このカメラのために40単が超極薄設計でリファインされた事も意義深いかもしれない。DA40XSを装着すると真の箱型カメラとなる。なお、CP+ 2012では幻のK-01専用レンズが出品されていた。ミラーボックスがなくなったぶん後玉をセンサー側に押し込んで光学設計の自由度を高めようとしたものだった。DA40並に薄いパンケーキ広角とかそういう企画だったのかもしれないが、製品化されることは無かった。
個人的には後に発売されたHD DA18-50REとの組み合わせが好み。ヤワな作りで敬遠する人もいる沈胴式鏡筒だが、そのギミック感がこのカメラによく合う。smc版ではなくHD版だと前玉を保護できる四角い窓型フードがついており、スナップに好適。K-01は内蔵ストロボのポップアップ機構がまた独特で、このレンズと合わせるとロボっぽくて楽しい。
備考
「ポップチューン」「クロスプロセス」等がカスタムイメージとして搭載。撮って出しの自由度も上々。
ファームウェアの最終更新は2014年3月で、HD版リアコンに対応した。
なお初期ファームはAFが弱いらしいので、あまりに遅かったらバージョンを確認してみるのもあり。
他社ミラーレス一眼とのサイズ比較
PENTAX K-01 + smc PENTAX-DA 40mm F2.8 XS
Z50と並べてみた図。NikonにはファインダーレスのZ30もある。
レンズはどちらも40mmだが、Nikonはフルサイズ用でF値も1段明るくステッピングモーターも内蔵している。
レンズの薄さで小型化に挑むPENTAXと光学的な完成度を重視するNikonの思想の差(?)が見て取れる。
K-01のかわいらしい見た目は結構好きだし、やはりLimitedとの相性が捨てがたい。
DX単焦点はまだラインナップが少ないが、24/26/28/16-50など薄型レンズは順調に増えている。
PENTAXでは15/21/35/40/43/70/77/18-50あたりがK-01との相性がいい小型レンズ。
後継機(願望)
ともあれひと癖ふた癖あるこのカメラは愛好家が少なからずいる模様。
01というナンバリングを振りながら後継が出なかったとこからすると商業的には……。
販売期間が短かった上、終売前はかなり安売り状態になっていたのだそう。
といいつつ何かの間違いでK-02がもし出るならという妄想。
・現行のカスタムイメージに対応
・K-70 / KF同様にハイブリッドAF対応
・KAF4、アストロトレーサー対応
・まさかのHD PENTAX-DA 28mm F2.8 XS開発(願望)
・RICOH GRのフルプレススナップを追加(願望)
・K-01専用レンズの製品化
などと夢想していたらDA40XSやHD DA18-50REがディスコンに。
風が吹いてPENTAXが爆裂に儲かってついでにK-02と新レンズを作ってくれる未来を待つほかない。
おすすめレンズ3選
HD PENTAX-DA 18-50mm F4-5.6 DC WR RE
HD PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited
HD PENTAX-FA 43mm F1.8 Limited (レビューはsmc版)
もうパンケーキレンズをつけておけば間違いないという思想から。K-01のレンズ選びは防滴にこだわる必要がないというのがPENTAX機としては珍しいポイント。
DA18-50は個人的にかなりお気に入りで、機構的な華奢さもK-01と組み合わせれば立派な愛嬌に早変わり。レンズを繰り出してストロボを展開した姿はいい意味で玩具っぽく、これで本格撮影ができるというギャップがまたよい。
Limitedはどれも似合うが、特にDA21はつけっぱなしの単焦点として重宝する。そしてDA18-50とDA21に組み合わせるなら明るい中望遠パンケーキとしてFA43も非常に良い。FF換算100mm以上が好みの場合はDA70という手もある。
作例
1/100s F2.8 ISO800 40mm









