smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL[IF] DC WR


FF換算28-207mm相当の画角をカバーする7.5倍ズームレンズ。
エントリークラスながらサイズ感と使い勝手のバランスがよくまとまっている。
APS-Cらしくコンパクトな機材で、荷物の制約が伴う場面でも常用できる。

長所                  短所                  
使い勝手抜群のズームレンジ
軽量コンパクト
高倍率ズームの中では高い画質
防滴仕様
広角端と望遠端でやや画質が低下する
周辺減光と歪曲収差が出やすい
おすすめの用途
旅行 / ツーリング / イベント / スナップ


画質

高倍率ズームレンズの部類に入るが、その割に粗が目立たず良好。
同時期の18-200mm以上の超高倍率ズームと比較すると無理をしない設計をしていると感じる。

解像感は広角端および望遠端、そして開放ほど甘くはなる。
近〜中距離で被写体が中央寄りの構図なら気になることもそうないはず。
一段絞れば印象が締まる一方、絞っても広角端では周辺部が、望遠端かつ遠景では全体的に緩めの描写。

中間域ではこの評価が変わり、風景撮影でも一定の緻密さを見せる。
実際このレンズでよく写ってると思った写真は28-80mmぐらいの範囲であることが多い。

ズーム域に関わらず、条件によって倍率色収差が若干目立つことも。
ある程度の大きさで鑑賞する写真であれば補正はかけたい。

ボケは目立つ癖もなく、被写体に寄れば自然なボケ方をしてくれる。
玉ボケの年輪や口径食も小型ズームレンズとしては一般的な水準。
最初に挙げた通り、総じて同時期の超高倍率ズームより扱いやすい画質と言える。


用途

鏡筒もフードもコンパクトで旅用レンズとして申し分ない携帯性。
これ1本あれば大抵の被写体を狙うことが出来る。
サブに単焦点を持ち歩いても使い分けがはっきりしていい。
ズーム中間域で撮った写真は「こんなにきっちり撮れたっけ?」と思うことも。
防滴仕様のおかげでアウトドアでの使い勝手も良い。

望遠端で遠景を切り取るような撮影では振るわないこともある。
しかしファインダー内で構図を作る意味でも135mmまでカバーしている点はメリット。

最短撮影距離は40cm、最大撮影倍率は0.24倍。
寄れなくて困る場面はあまり経験しておらず、まず問題ない使用感。
テーブルフォトなども普通に使える範囲。

AF速度がDCモーター採用レンズの中では比較的速いのが好印象。
あまり速くない動体であればそこそこ追従してくれる。
PLMモーター以外のKマウントレンズに共通するが、流石に飛びものは厳しめ。
これはボディ側の性能にもよると思う。

野鳥撮影においては、ある程度近寄れる鳥なら何かと融通の効く焦点距離。
樹上にいる小型の野鳥をクローズアップする用途であれば望遠レンズの方が向いている。


備考

2024年5月キタムラで売却。夏を手前に防湿庫が手狭になったため。
方ボケ傾向と前玉に小キズがあり、Cランクの価格がついた。


比較


TAMRON AF18-200mm F3.5-6.3 XR DiII  A14


11倍ズームと7.5倍ズームで比較すると、流石に倍率差ぶんの画質の差がある。
収差によるものもあるし、コーティング性能の違いも感じる。
相対的に画質が安定してクリアな画を撮れるのはDA18-135。

A14は望遠端など絞っても緩いと感じる事が多い。
撮って出しの画角的な対応力では無双できる。


HD PENTAX-DA 16-85mm F3.5-5.6 ED DC WR

約5倍ズームだが、広角側2mm分の広さは大きな違い。
フィルター径で10mmのサイズ差があるがそこは画質にも反映されている。
DA16-85は広角端の色収差がやや見られる以外は卒のない描写。

85mmの望遠端は多少のトリミングにも耐えるので、DA18-135の基準で言えばもう少し長めの焦点距離をカバーしているような感覚で扱える。

逆光性能はともに高いがHDコーティングの方がよりクリアで高コントラストに感じる。
ワイドな広角と高解像な画に魅力を感じるならDA16-85を選ぶのは大いにアリ。
しかしDA16-85は鏡筒の大きさに加えてさらに大径のフードが荷物としては嵩張る。
旅用のズームレンズとしては中途半端なサイズ感とも言えるので、明確な上位互換でもない。

画角の好みと携帯性が選ぶポイント。


HD PENTAX-DA 18-50mm F4-5.6 DC WR RE

広角から中望遠寄りの標準をカバーする、小型化に特化したパンケーキ風ズームレンズ。
全域の盛大なレモン型の玉ボケに見られるほか、F値や沈胴式機構を含む操作性、堅牢性はやや犠牲となっている。特に電動式のピントリングの操作性は割り切りが必要。

HDコーティングだけあって画質というかコントラストはクリアな傾向。
四角窓のフード形状は前玉も保護してくれるため鞄にラフに突っ込む用途に最適。

自分の場合は自転車旅から車旅までそのときの荷物の制約に合わせて、

DA18-50RE < DA18-135 < DA16-85

といった風に使い分けている。

DA18-135が旅レンズだとしたらDA18-50REはお散歩適正が高い。


作例

PENTAX KP 1/125s F5.6 ISO200 135mm

PENTAX KP 1/10s F5.6 ISO3200 135mm

PENTAX KP 1/500s F8.0 ISO3200 115mm

PENTAX KP 1/80s F8.0 ISO200 28mm

PENTAX KP 1/125s F9.0 ISO200 135mm

PENTAX KP 1/1000s F7.1 ISO1600 18mm

PENTAX KP 1.0s F8.0 ISO800 78mm

PENTAX KP 1/125s F5.6 ISO100 mm

PENTAX KP 1/200s F11 ISO100 40mm

PENTAX KP 1/100s F7.1 ISO200 135mm

PENTAX KP 1/100s F11 ISO200 78mm

PENTAX KP 1/200s F6.3 ISO400 48mm

PENTAX KP 1/60s F5.0 ISO200 53mm