TAMRON AF18-200 F3.5-6.3 XR DiII
LD Aspherical [IF] MACRO
Model A14
まさしくなんでも撮れるFF換算28-306mm相当の高倍率ズーム。
身軽さとシャッターチャンスへの強さから無類の使い勝手を発揮する。
画質に大きく期待はできないが、補正や現像込みで結構画になったりもする。
| 長所 | 短所 |
| 11倍のズームレンジ 軽量コンパクト 0.27倍の接写性能 | 画質が緩め |
画質
コストパフォーマンスの良さとズームレンジの利便性と引き換えに、画質面で平均以上の要素はほとんどない。
しかし00年代という時代とサイズを考慮すると、これといった破綻もなく高倍率ズームとして上手く纏まっている。初期の高倍率ズームよりも進歩していて、レタッチ込みで純正の入門ズームと遜色のない画作りができる場合も。人によってはそれほど問題と感じないかもしれない。
解像力やコントラストが低く、特に望遠端は緩い。周辺減光や歪曲が目立つケースもある。
開放ほど周辺部の像の乱れが大きく、これは絞り込んでも四隅までは改善されない。被写体をシャープに捉えたい用途では構図の制約が出てくることも。またコントラストが高いシーンで周辺の倍率色収差が目立つことがあるが、現像ツールで軽減が可能。
ボケはこの手の高倍率ズームとしては柔らかい部類で、なんとなく前ボケが綺麗かも。ただ輪郭の色づきや年輪ボケが目立ちやすく、玉ボケが発生するようなシーンでは扱いづらさを見せる。ピント面もシャープではないので、被写体が浮き上がってくるような描写にはなかなかならない。
高画質を求めるレンズではないものの、価格と利便性込みのバランスはとれている。
機能
防滴非対応、ボディ内モーター駆動、QFS非対応。
純正の高性能レンズが備えている機能は基本的になし。多くを期待するべきではない。
広角端でズームロックができる点は便利。
また望遠端では撮影倍率が0.27倍となり、接写性能が高い。
重量は400gを切っており、広角〜望遠をカバーするどの純正ズームよりも軽い。
フィルター径は62mm。
高倍率ズームで多く採用されるサイズで、純正ではDA18-135やDFA28-105とフィルターの共有が可能。
まとめ
具体的に撮りたいものが決まってない、レンズへの投資は撮影目的が固まってからにしたいという場合の選択肢として。
Kマウント用の高倍率ズームは様々出ていたが、A14の中古相場は美品でも数千円〜1万円。
もちろんもう少しだけ上乗せして後継モデルや純正ズームを選ぶ手もあるが、多少価格差はある。特定の画角が好きなら単焦点を買い足すもよし、望遠端がメインなら望遠ズームにステップアップするもよし。
初心者が最初から自分に合ったレンズを見つけられるとも限らないので、便利ズームから入るのも賢い選択に思える。
自分の場合は広角〜標準ズームと望遠ズーム、単焦点を買い足したあたりでA14の出番は全くなくなってしまったが、高校時代に最初の一眼レフとセットで入手してから社会人になった辺りまではツーリング用のメインレンズとして活躍した。もちろんより高画質に撮れるに越したことはないのだが、このレンズの対応力のおかげで残せた風景は数知れない。
後継品がOEMとして出ているので、そちらが比較的オススメ。
比較
smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL[IF]DC WR
純正の高倍率ズーム。こちらはFF換算200mm相当までをカバー。
画質はこちらが一段階上でサイズもコンパクト。ボケが自然で逆光に強く、発色・コントラストも良好。上記の「撮影用途が定まっていない入門者」にとりあえず勧めるとしたらむしろこっちだったりする。
標準域に比べて望遠端は画質が緩めで場合によっては300mm相当の画角が得られるA14にもメリットはあるが、A14の望遠端の画質低下もだいぶ強い。DA18-135はカメラ内の補正機能にも対応しているのでJPEG派には特に推奨。
smc PENTAX-DA 18-250mm F3.5-6.3ED AL[IF]
smc PENTAX-DA 18-270mm F3.5-6.3 ED SDM
それぞれタムロンのA18、B008のKマウント版がOEM生産された高倍率ズーム。いずれも生産完了品。
所有していないので詳しいコメントはできないが、劇的に画質が向上している訳ではない模様。
18-270の超音波モーターの静粛性とA14よりさらに長い焦点距離は気になる要素。
ボディ内補正が使える点もメリット。
HD PENTAX-DA 16-85mm F3.5-5.6 ED DC WR
比較対象というよりアップグレード候補だが、解像力とコントラストに定評のある純正標準ズーム。
サイズはA14の方がややコンパクトだが主にフードによる差。
当初スターレンズとして企画されただけあって、画質の水準は二〜三段階は高い。中望遠までしかカバーできない代わりに広角側が2mm短く、室内や風景で威力を発揮する。使いやすい焦点距離をきっちり押さえつつ性能と利便性がちょうど良く纏まっている。一眼レフを始めたときに高倍率ズームから入ったなら、このレンズはステップアップの候補として妥当。
A14に比べてボケ味も綺麗だが、より大きなボケや速いシャッタースピードを求めるならさらに上位のF2.8通しスターレンズという手も。












