HD PENTAX-D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR
小型ながら広角〜中望遠をカバーし、HDコーティングや防滴仕様も相まった使い勝手が優秀。
雨天・逆光・風景・ツーリングと、大抵の場面はこれ1本でこなせる。
癖のなさがある意味特徴と言えるかもしれない。
| 長所 | 短所 |
| 軽量コンパクト シャープで欠点の少ない良好な画質 防滴仕様 | 接写に弱い 周辺減光と歪曲収差が見られる |
| おすすめの用途 旅行 / ツーリング / 風景 / イベント / スナップ | |
画質
フルサイズ一眼レフ用のズームレンズとして小型ながら安定した画質と汎用性を持つ。色収差やズーム域による描写の粗が目立たず、解像感も十分。
K-1IIのリアルレゾリューションは効果のほどがレンズの描写に左右されるが、このレンズのレベルの描写力があれば違いを実感することができる。
ボケはこのサイズ感のズームレンズとしては自然。
ボケの大きさは口径なりではあるが、やはり目立った癖がなく開放から扱いやすい。
F値が一緒のAPS-Cレンズに比べて約1段分大きくボケるので、フルサイズの1本目として楽しめる。
ただし最短撮影距離が50cmなので広角で寄って背景をボカす使い方には不向き。
HDコーティングのクリアな描写も優秀。
夕日のような強い光源だとゴーストが出る場合もあるが、悪条件でも積極的に使える逆光耐性。
広角側の開放で出やすいのが強めの周辺減光。
また、人工物の撮影では歪曲収差が気になる場合もある。
周辺減光は好ましい場面もあるがディストーション補正はオンにしている。
機能
HDコーティングの逆光耐性と防滴仕様、DCモーター内蔵、クイックシフトフォーカスと最近のPENTAXのスタンダードな仕様を一通り備えている。強い光源がフレームインしてもフレア・ゴーストはほとんど出ないか出ても軽微。
AF速度はDCモーター採用レンズとして平均的な速さ。AF-Cで全コマぴったりと追従するほどではないが、動体も撮れなくもない。動作音も小さく、動きの激しい被写体でなければストレスは感じない。
フルサイズ用のスタンダードな標準ズームでよく採用されるズームレンジといえば24-105や24-120だが、28-105は広角も望遠も欲張らない中庸的な倍率。あらゆるシーンに対応するズームレンズと言うには若干物足りないが、価格・携帯性・画質は優れたバランスに纏まっている。
まとめ
Kマウントフルサイズで一番便利なズームといえばやはり28-105。
旅行やツーリングのように荷物の制約がある場合これ1本、必要なら単焦点1本があればほぼ事足りる。
APS-C用ズームレンズと変わらないサイズ感ながら堅実な描写傾向でそつがない。収差がよく補正されボケもスムーズで、初のフルサイズ機とセットとなる標準ズームとして力が入っていたことが分かる。
使い勝手のいい倍率に加え防滴や逆光耐性のおかげで暗所以外のほとんどのシチュエーションで実力を発揮する。F値が暗めなほか、汎用ズームとしては最短撮影距離が長めなのが少ない欠点。望遠端で最大撮影倍率はいくらか稼げるが、最短50cmはテーブルフォトのようなシーンでは厳しい。
望遠端200〜300mmクラスの高倍率ズームに比べると遠距離の被写体の選択肢は狭まるが、よほど豪華な設計でない限り画質の粗が目立つのが常。クロップ時の約160mm相当は過不足のないレンジと言える。欲を言えば
比較
HD PENTAX-D FA 24-70mm F2.8 ED SDM WR
フリートライアルで2週間のみ試用。本命となる比較対象。
解像力に関しては案外拮抗していて甲乙つけがたい。絞り込んでシャープな風景を撮りたいといった目的であれば、解像性能よりも広角4mmぶんの広さと携帯性どちらを撮るかで検討するのが良い。
逆光耐性やヌケの良さも、決定的な差を感じるケースはほとんどない。また、共通する欠点としては開放で強めの周辺減光が見られる。AF速度はおおむね同等。
DFA28-105はキットレンズとして括るには価格・サイズの割にハイレベルにまとまった製品で、用途的に問題がなければ大三元に拘る必要はないのかもしれない。一方でDFA24-70のボケの大きさ、明るさ、広角24mmの使い勝手はいずれも強力なプラス要素なので、フルサイズ一眼レフならではの描写を求めるならコストを上乗せして購入する価値がある。
Tamron SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO Model A09
非純正の安価な大三元ズームと比べて。
低価格・コンパクト・大口径を実現したタムロンの標準ズーム。
ボケを活かしたポートレートから風景撮影までこちらも汎用性が高い。
しかし、ボケの輪郭などDFA28-105より癖が出やすい側面がある。
クイックシフトフォーカスや防滴仕様、逆光耐性などもDFA28-105の方が扱いやすい。
明るさを活かした撮影やフルサイズならではのボケを手軽に楽しみたい場合A09もおすすめ。
後継にあたるA007はOEM(HDコーティング追加ver?)の形でDFA24-70が出ている。
HD PENTAX-DA 16-85mm F3.5-5.6 WR
APS-C用かつズームレンジは異なるが実力の拮抗した定番品。
HDコーティングと解像力に優れた標準ズームという点が似ている。
DA16-85はフードが大きいため、フルサイズに移行してもシステムのサイズ感は意外と変わらない。
ズーム倍率的にはやはりDA16-85の方が汎用性に長けている。
倍率色収差の少なさと、約1段分のボケ量の差が違いとしては感じやすいだろう。
クロップ運用ありきなので、気に入っている場合はAPS-C機を残すのもあり。
smc PENTAX-DA 17-70mm F4 AL[IF]SDM
1ヶ月のみの短期試用。前項でせっかく触れたので。
DA16-85よりこちらの方がDFA28-105の画角に近い。
AFに不具合のある個体だったらしく、たびたびAFが作動しない or 作動しても非常に遅い状態で撮影に難儀した。
ボケ味が柔らかいが、同時にシャープさには欠けるので被写体がくっきりと浮かび上がる系統の描写特性ではない。DFA28-105はピント面がしっかりと解像されメリハリのある描写。
DA17-70はF4通しだが、フルサイズ用のDFA28-105はAPS-CでいうF2.4-4のようなボケ方なので立体感を描くなら基本的にDFA28-105が優位。ただし最短撮影距離はDA17-70の方が22cm短く、この点は画作り次第で評価が変わる。
smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR
DA18-135もコントラストが高く手堅い描写力を備えるが、広角端・望遠端の画質がやや緩めだったりするなどエントリーの域は出ない。DA18-135が比較的上位のエントリーグレードだとするとDFA28-105はまさにミドルグレードの中堅どころ、F値が変動する以外は欠点らしい欠点がない。
作例
リアル・レゾリューション(SR)








