PENTAX K-5II
2017年、K200Dが消耗してきて上位機の性能も試したくなってきた頃。
既に生産終了品だったK-5IIを中古で入手した。
特徴
前の機種(K200D)と比べて
◎ 堅牢なマグネシウム製ボディ、上位機の操作性とOVF、-10℃の耐寒性
◎ 専用バッテリーで撮影可能枚数が大幅にアップ
◎ ISO感度上限が大幅にアップ
◎ ライブビュー撮影 & 動画撮影に対応
◎ 液晶サイズ & 解像度が大幅にアップ(2.7型/23万ドット → 3.0型/92.1万ドット)
◎ 連写速度と連続撮影枚数がアップ
◯ 画素数1.6倍の解像度
◯ KAF3まで対応
K-5以前のAPS-C機と比べて
◎ 拡張ISO感度がK-30の25600から51200に上昇
◯ ライブビュー撮影のAFモードに動体検知や追尾が追加
◯ RAW記録形式が14bitに
◯ 連写速度と連続撮影枚数が上昇
◯ 手持ちHDR撮影に対応
K-5と比べて
◎ -3EVまで対応した暗所AF性能
◎ 中央の測距点がF2.8光束に対応
K-5IIsと比べて
◯ ローパスフィルター搭載でモアレが発生しにくい
△ シングルスロット
△ Wi-Fi / Bluetooth / GPS非搭載
△ ローパスレス化した派生機(K-5IIs)に解像力で劣る
△ KAF4に非対応
✕ ライブビューの動体検知はあまりあてにできない
ローパスフィルターレスのK-5IIsが同時に発売されたため若干影の薄いモデル。
ワイヤレス機能が無く一昔前の仕様だが、当時の上位機として十分な性能を備えている。
使ってみて
前に使用していたK200Dはとにかく暗所が苦手なカメラだった。
そしてK-5IIはPENTAXの歴史の中で「暗闇に強くなった」と言えるターニングポイントのひとつ。
購入時の現行上位機だったK-3IIと迷ったが、予算をレンズに回したいという理由からK-5IIに。
暗所性能のほか、専用バッテリーによる撮影枚数向上とライブビュー撮影対応が大きなポイント。
マイナーアップデート機ということもあり、K-5で追加された要素も込みで記載する。
機能性
K-5IIがAPS-C上位機として販売された期間は1年足らず。K-5込みだと約3年。
スペックだけ見るとK-7から派手な変更点は少ない。逆に後継のK-3では高画素化と連写の両立とデュアルスロット、K-3IIではリアレゾにW-Fi/GPS対応と見栄えのするスペックアップを果たしている。
少なくともK-7やK-5といった過去の機種と比較するなら、AF周りは順当に強化されていたようだ。このカメラに慣れたあとK200Dを触ってみると撮影の自由度は明らかに低下した。なお、これは入門機と上位機の操作性の違いも大きい。
当時画期的とも言われたローパスレス採用のK-5IIsにも話題を持っていかれたため「ローパスレスじゃない方」となり話題になりにくかったモデルだが、メーカーの真面目な性格を反映するような使い勝手の底上げを感じた。
比較対象が4年古い入門機なので、正直「ぜんぶ良くなった」としか言えない。
暗所性能
常用感度100-12800、拡張感度で80-51200まで対応する。
同年発売の機種で25600を達成していたので目立ちにくいが、K200Dと比べると5段分もの違いがある。
画質を並べるならK200DのISO800がK-5IIのISO1600 or 3200ぐらい。
ノイズ量的に51200は常用に厳しく、最高感度の出番は限られる。
ブレるぐらいならノイズの方がマシな場面も珍しくはないので、拡張感度の有用性はある。
用途にもよるが基本的には100〜3200程度に抑えたい。
暗所AFの威力を実感したのは、夜中に都内某所でタヌキに遭遇したとき。
流石に暗闇で動体相手だと厳しいが、遠目に佇んでこちらの様子を伺っている様子だった。
F値の暗い望遠ズームでもピントは合い、なんとか撮影することができた。
外観
歴代のK一桁機の外観を踏襲している。つまりK-7の頃とほぼ一緒。
質実剛健で無骨とも言えるデザインで、同世代となるK-30やK-01のカラバリ展開とは対極的。
操作性に焦点を当てると、K-7比でAFレバーの使いやすさが改良された模様。
備考
購入時には既に生産終了。
KP購入後もサブ機として持っていたが、2021年初めに知人の手に渡った。
PENTAXのスタンダードなカスタムイメージに概ね対応するが、K-30に搭載されている「ポップチューン」「クロスプロセス」が非搭載。2021年以降の「里び」「Gold」およびカスタムイメージSpecial Editionも対象外となる。
ファームウェアの最終更新は2014年3月。HD版のリアコンに対応した。
KAF4マウントのレンズに対応するのは後継のK-3以降なので注意。
おすすめレンズ3選
smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL[IF]DC WR
smc PENTAX-DA 35mm F2.4 AL
smc PENTAX-DA 50mm F1.8
DA18-135はこれぐらいの時代の画素数のカメラであれば解像性能のつり合いも十分にとれていて汎用性の高さからもおすすめしやすい。小型の常用ズームを軸足に単焦点を買い足していくスタイルもいいのではなかろうか。K-5IIではなくK-5IIsを選ぶならローパスレスとの相乗効果を期待してDA16-85以上の標準ズームを選ぶのもありだが、DA★16-50のPLM版の方はK-5IIだとAFが動作しない点に注意。
いまの時代にK-5IIを選ぶ理由があるとしたらコストパフォーマンスの高さがまず浮かんでくる。なので単焦点も定番の撒き餌レンズ2本から。
もっと面白みが欲しい場合はDA20-40を始めとするLimitedレンズもよくマッチするだろう。
