HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW
小型ながら防塵防滴・Exif変換など機能面も充実したリアコンバーター(テレコン)。
全てのAF方式に対応しており豊富な種類のレンズに使用可能。
少ない荷物で構図の選択肢を増やすことができる。
画質
テレコンバーターの類は本製品しか使用していないので、マスターレンズ単体との比較が主になる。
過去の製品や他社製品との比較
ネット上の作例などを参考にする限り、フィルム時代のテレコンに比べて画質は大きく向上している模様。
マスターレンズ単体より解像感が低下し収差が強まる傾向はあるものの、フレアっぽくなったりすることは基本無い。他社製品より対応レンズの種類が多く、ラインナップが少ないKマウントで焦点距離の選択肢を増やせるのは嬉しい点。後玉が干渉する一部のレンズを除いて基本的に使用は可能と考えて良い。
マスターレンズとの画質の差(ノーマルレンズの場合)
余分な光学系を足す以上、画質は幾分緩くなる。組み合わせによって、鑑賞サイズでは気にならないものから癖を感じる劣化まで様々。

PENTAX KP
HD PENTAX-D FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR + HD DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW
1/500s F8.0 ISO400 147mm
並のレンズだと、テレコンの光学的な拡大効果と1.4倍クロップの差はそれほどない模様。特に開放ではテレコンありの収差が目立ちやすいので画質の傾向は
テレコンあり開放 ≦ テレコンなし開放クロップ = テレコンあり一段絞り
となり、物理的にレンズを延長した割に「美味しくない」と感じることもある。結果マスター開放値より二段以上暗い状態で使うケースが多いので、もとのF値が暗いレンズにはあまり向かないというのが結論。これらの特徴はテレコン全般としての傾向で、このリアコンの性能自体は十分現代的で高いと言える。
マスターレンズとの画質の差(スターレンズ等の場合)
本命となる組み合わせ。HD DAリアコンは対応レンズが非常に多いが、元の画質に余裕がないとクロップ以上の効果は発揮されづらい。全て試せてはいないがDA★60-250/4、DA★300/4、DFA★70-200/2.8、DFA150-450あたりは実用的な画質を期待できる。
DA★300で撮影した例。軽量な420mm望遠単として十分な性能。解像力は大きいサイズで比較すれば分かる程度の差だが、コントラストはマスター単体よりあっさり目に感じられる。用途
色々な製品に触れたら意見が変わるかもしれないが、自分の用途では必需品というところからは一段階下となっている。
そもそもはHD PENTAX-DA55-300 F4.5-6.3 ED PLM WR REを420mm化してみたいという欲から手を出してみた。
しかし55-300PLMの画質だとクロップでもあまり変わらなかったのと開放F値がわずかにAF性能に影響すること、広角側が広いと役立つ状況もあることなどからテレコンなしの方が利便性が高いということになり出番は減った。
とはいえテレコンが必要な状況がない訳ではなく
① 動画撮影
② JPEG撮って出しで即完成させなければならない時
③ 多少暗くてもファインダーに被写体を大きく捉えたい時
など、トレードオフながらテレコンの性能が発揮される場面はある。
もっとも①②はK-3 Mark IIIにAPS-C以下のクロップモードが増え、③もミラーレス機のEVFであればファインダーが勝手に拡大されるようになったのでテレコンの必要性はかつてより薄まっている気はする。フィルム時代であれば少ない荷物で構図の選択肢を増やせるテレコンは現代より必要とする人が多かっただろう。
ちなみにスターレンズでは試していないがDFA150-450では軽微な劣化で630mm(FF換算964mm相当)の望遠効果が得られた。やはりDA55-300PLMのような小型レンズの焦点距離を足すよりは、高性能ラインのレンズに用いるのが本来の使い方だろう。
具体的な用途だと遠くのものをより大きく写したい場合や等倍以上のマクロ撮影などが挙げられる。
自分の場合はほぼ野鳥用で、やはり超々望遠域の視界を拡張するような体験は楽しいもの。
Kマウント用のテレコンとして初めてExif変換にも対応し、手ブレ補正も問題なく使える。
また機能が豊富な割に非常にコンパクトに纏まっている点も優秀。
リアコンバーターなので着脱の手間には注意が必要。つけっぱなしになりがち。
何でも超望遠レンズにする便利グッズと言うには語弊があるが、望遠の使用頻度が高い人は持っていて損はない。
フルサイズとの相性
通常使用時(APS-C)のレンズとの相性は公式のAF対応表を参照。
結論から言うとAPS-Cクロップでの使用が無難。
基本的に周辺画質が乱れたりケラレが発生したりと良いことはない。
網羅的に検証はできていないが、D FA MACRO 100mm F2.8の140単運用が面白そうだったので試してみた。
・元の解像度が高いためかAPS-Cの範囲の劣化は軽微、開放F値はF4
・フルサイズの範囲だと周辺画質は安価なズームレンズのように乱れる
・近接撮影では四隅にくっきりとしたケラレが発生する
サードパーティとの相性
PENTAX超望遠の限界を試したくなりQ-S1 + SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMに使用。
Q-S1は1/1.7型センサーなのでFF換算の係数は約4.55倍となる。
500mm × 1.4 × 4.55 = FF換算3185mm相当
コントラストAFはまともに動作するとは言い難い挙動だったのでMFを使用。
結果はというと。。。
ハイ!解散解散。現実って厳しい。
条件が厳しすぎるし当然の結果だが、入門ズームで撮った写真を等倍トリミングしたかのような画質となった。
なおKP(APS-Cサイズ)で撮ったもの。こちらはFF換算1071mm。
テレコンで開放F9のところ一段絞ってF13の暗さ。先程より良いがやはり緩い画質。
Q-S1同様コントラストAFはまともに動作せず。位相差AFもあやしい挙動を見せる。
純正レンズにほぼ対応するAFテレコンだがサードパーティでは厳しいっぽいという結論に。
もっと明るいレンズならAFも動作するのかもしれないが、焦点距離連動がないのは色々辛いところ。
ちなみにQ-S1 + Q-Kアダプターの場合は焦点距離が手入力できる。
備考
2022年11月 売却。1年弱使用。当時手持ちのレンズだと活かせる機会が少なかったため。
2023年12月 再入手。DA★300をレンタルするにあたって色々試したくなり。
2025年10月 売却。DFA150-450を所有しているが結局マスター単体がしっくりきた。
作例
smc PENTAX-D FA MACRO 100mm F2.8 WR




















