レンズ駆動方式一覧 

  


Kマウントレンズのレンズの駆動方式とそれぞれの特性、採用しているレンズの一覧。

長所・短所については一般的なモーターの特性から推測されるものも含まれるが、基本的にはPENTAXのレンズに搭載されたモーターの実用時の特性を記載している。各項目の製品一覧はコーティング変更による型番変更は省略。モデルチェンジにより呼び分けが必要な場合を除き、レンズ名は基本的に省略形で記載する。




ボディAF / DCモーター

Body AF

長所          短所          
トルクが強い
回転数を上げやすい
レンズの小型化が可能
細かな制御に不向き
音が非常に大きい

昔ながらのボディ側のカプラー経由で駆動力を伝える駆動方式で、PENTAXもフィルムカメラ時代から採用していた。ギア音が非常に大きいためジーコレンズと呼ばれることも。演奏会などでの使用は憚られるほど音が大きいが、PENTAXの場合機種が新しいほどモーターの性能も向上しているためAF速度は以外にも速かったりする。ただし昨今の他社レンズほど高精度な制御ができないため、ピントの詰めに時間を要する。

ボディAF駆動のレンズ一覧
DA FISHEYE 10-17mm F3.5-4.5
DA 12-24mm F4
DA 14mm F2.8

DA 15mm F4 Ltd
DA 21mm F3.2 Ltd
FA 31mm F1.8 Ltd
FA 35mm F2
DA 35mm F2.4
DA 35mm F2.8 Ltd
DA 40mm F2.8 Ltd
FA 43mm F1.9 Ltd
DA 50mm F1.8
FA 50mm F1.4
D FA MACRO 50mm F2.8
DA 70mm F2.4 Ltd
FA 77mm F1.9 Ltd
D FA MACRO100mm F2.8
D FA MACRO100mm F2.8 WR

D FA MACRO100mm F2.8 ED AW
DA 16-45mm F4
DA 18-55mm F3.5-5.6
DA 18-55mm F3.5-5.6 II

DA 18-55mm F3.5-5.6 WR
DA 18-250mm F3.5-6.3
DA 50-200mm F4-5.6
DA 55-300mm F4-5.8
DA 55-300mm F4-5.8 WR

+ 全Fシリーズ・FAシリーズ製品




DC / DCモーター

Direct-Current Motor

長所          短所          
トルクが強い
回転数を上げやすい
比較的小型
細かな制御に不向き
静粛性が低め

2010年発売のDA18-135で初めてDCモーターがレンズに内蔵された。PENTAXのレンズ内モーターとしては定番となっている駆動方式で、2021年発売のDFA21Ltdに至るまで、エントリークラスからスターレンズまで幅広く採用されている。カメラ業界的には既に他の駆動方式が主流となっており、DCモーターはあまり採用されない。ボディAF駆動に比べて静粛性は改善されているものの、最近の機種はボディAFの性能が向上していることもありAF速度自体は大きくは変わらない。

DC駆動のレンズ一覧
D FA 21mm F2.4 Limited
DA 560mm F5.6
DA★11-18mm F2.8
DA 18-50mm F4-5.6 RE
DA 18-135mm F3.5-5.6
DA 16-85mm F3.5-5.6
DA 20-40mm F2.8-4 Ltd
D FA 28-105mm F3.5-5.6
D FA★70-200mm F2.8
D FA 150-450mm F4.5-5.6

smc AF Zoom 35-70㎜ F2.8(PENTAX初のAFレンズ)はレンズ内DCモーターと推測。




コンパクトSDM / 超音波モーター

Supersonic Direct-drive Motor

長所          短所          
比較的静粛性が高い
AFが遅い
摩耗しやすく寿命が短い
細かな制御に不向き

デジタル一眼レフを開発して間もない2007〜2008年頃、DA★シリーズなどに採用された。超音波モーターは摩耗による寿命の問題などもともと各メーカーが開発に苦労していたらしく、PENTAXの初期のSDMも小型設計ゆえ(?)の遅さに加え、通常使用に伴う自然故障が非常に多いことが問題となった。特に症例を目にするのは旧版のsmc DA★16-50。PENTAXの2種類のSDMに明確な呼び分けはないため、ここでは便宜的にコンパクトSDMと呼ぶ。

コンパクトSDM駆動のレンズ一覧
DA★55mm F1.4
DA★200mm F2.8

DA★300mm F4
DA★16-50mm F2.8 SDM
DA 17-70mm F4
DA★50-135mm F2.8
DA★60-250mm F4




リング型SDM / 超音波モーター

New-generation Supersonic Direct-drive Motor

長所          短所          
トルクが非常に強い
比較的静粛性が高い
摩耗する
細かな制御に不向き

2018年発売のDFA★50用に新開発された大型の超音波モーター。DFA★50のAFは特別高速という訳ではないが、DA★シリーズの旧SDMに比べて7.5倍のトルクを持つ。DFA★85で改良された専用SDMはさらに強化されており、DFA★50比で1.3倍(旧SDM比9.75倍)という強いトルクを実現している。PENTAXの2種類のSDMに明確な呼び分けはないため、ここでは便宜的にリング型SDMと呼ぶ。

リング型SDM駆動のレンズ一覧
D FA★50mm F1.4
D FA★85mm F1.4




OEMレンズのSDM / 超音波モーター

Piezo Drive / Ultrasonic Silent Drive

PENTAXの交換レンズラインナップには一部TAMRONのOEM製品が含まれている。
おそらく駆動部もTAMRON製のままなので同社のPZD・USDなどの駆動方式を便宜上SDMと呼んでいると思われる。PZDはおそらくSONYのSAMに近い構造だが、最近の製品では採用されていない。

超音波モーター内蔵OEMレンズ一覧
PZD
DA 18-270mm F3.5-6.3
USD
D FA 15-30mm F2.8
D FA 24-70mm F2.8
D FA 70-210mm F4




PLM / ステッピングモーター

Pulse Motor

長所          短所          
フィードバック制御が不要
高精度な制御が可能
静粛性が高い
往復運動の誤差が少ない
(コントラストAF向き)
トルクが小さい

2016年発売のDA55-300PLMで初めて採用されたステッピングモーター。同製品は現在でも最速クラスのAF性能を有しており、静粛性、精度ともに他のレンズを大きく引き離している。2021年に旧型に置き換わる形でHD DA★16-50PLMが発売されたものの、現在PLM採用レンズは僅か2本。

PLMが本来の性能を発揮するには低トルクで駆動する軽量なフォーカス群が必須となるが、既存のPENTAXのレンズは高トルクを前提としたものや全群繰り出し式のレンズが非常に多く、光学系を丸ごと更新する開発費が必要になるため更新が滞っていると思われる。トルク問題を解決する駆動方式としてリニアモーターが挙げられるが、こちらはコストが問題となるため、やはりPENTAXの交換レンズ用としては採用が難しいのかもしれない。

PLM駆動のレンズ一覧
DA 55-300mm F4.5-6.3 PLM
DA★16-50mm F2.8 PLM