フルサイズ × APS-Cレンズ ケラレ検証 



APS-C用レンズをフルサイズ機で使用した際のケラレ範囲などの検証。

画像はAPS-C用KマウントレンズとK-1II(クロップなし)で室内の白い壁を撮影したもの。
露出はなるべく揃えているものの、ライティングは普通の室内灯なので参考程度に。
ズームレンズは広角・望遠端に加え、イメージサークルが大きくなる or 小さくなるポイントを中間域として撮影。

フードは原則として外して撮影。
フード内側の対角線長がイメージサークルより狭いものやフード装着で周辺減光が増加する場合は備考欄に付記。
周辺画質についてのコメントは、基本的に絞り込んだ場合のもの。


参考:フルサイズにおけるレンズ運用のレポート掲載公式サイト K-1 Lens Lab


 Excellent  実質フルサイズ対応
 Good  ケラレなし、実用範囲
 Weak  ケラレるが、部分的に使用可
 Poor  APS-Cより広くクロップできるが実用範囲外
 Failure  完全にAPS-Cクロップ専用



K-1II(FF) × APS-C用単焦点レンズ

  < 絞り開放 >< F11 >
HD PENTAX-DA 21mm F3.2 Limited
 Poor 
最短 
∞ 
ほぼ実用範囲外だが最短は20mm相当のクロップでケラれない。
-
  < 絞り開放 >< F11 >
HD PENTAX-DA 21mm F3.2 Limited
 Poor 
最短 
∞ 
若干余裕があるが、ほぼ実用範囲外。
-
HD PENTAX-DA 35mm F2.8 Macro Limited
 Weak 
最短 
∞ 
マクロ域はほぼケラレなし、遠景はやや難あり。
-
smc PENTAX-DA 40mm F2.8XS
 Good 
最短 
∞ 
四隅に乱れあり、ほぼ使用可能。
-
smc PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited
(光学系はHD版と共通)
 Good 
最短 
∞ 
四隅に乱れあり、ほぼ使用可能。
-
smc PENTAX-DA 50mm F1.8
 Good 
最短 
∞ 
四隅に乱れあり、ほぼ使用可能。
-
HD PENTAX-DA 70mm F2.4 Limited
 Good 
最短 
∞ 
四隅に乱れ、ほぼ使用可。フード装着時は周辺減光増加。
-
smc PENTAX-DA 300mm F4 ED[IF]SDM
 Excellent 
最短 

準備中


準備中
∞ 

準備中


準備中
ほぼ完全に使用可能。
-





K-1II(FF) × APS-C用ズームレンズ




  < 絞り開放 > < F11 >
  広角端中間域望遠端広角端中間域望遠端
smc PENTAX-DA
FISH-EYE
10-17mm F3.5-4.5
 Weak 
最短 
∞ 
中間=14mm。15mm以上でケラレがほぼ目立たなくなる。周辺画質は粗い。
-
HD PENTAX-DA★
16-50mm F2.8
ED PLM AW
 Poor 
最短 
∞ 
中間=28mm。減光に関しては望遠端のみ60mm相当のクロップで免れるかも。
-
HD PENTAX-DA
16-85mm F3.5-5.6
ED DC WR
 Failure 
最短 
中間=35mm。APS-Cサイズより僅かに余白はあるが、全域において非実用的。
-
HD PENTAX-DA
18-50mm F4-5.6
DC WR RE
 Weak 
最短 
∞ 
中間=26mm。30mm程度まで絞ってもケラレが残る。周辺画質は粗い。
-
HD PENTAX-DA
20-40mm F2.8-4
ED Ltd DC WR
 Weak 
最短 
∞ 
広角端と望遠端はケラレ。26mm前後の遠景が最も実用に近い。
-
HD PENTAX-DA
55-300mm F4.5-6.3
ED PLM WR RE
 Weak 
最短 
中間=78mmでケラレが最大化。若干のクロップで使える余地あり。
-






リスト以外の製品

フルサイズ対応レンズ(メーカー公認・ボディ内補正対応)

smc PENTAX-DA★200mm F2.8 ED[IF]SDM
HD PENTAX-DA 560mm F5.6 ED AW

(リスト掲載済み = DA300)


フルサイズに概ね対応しているとされるレンズ

smc PENTAX-DA 35mm F2.4
smc PENTAX-DA★55mm F1.4 SDM

(リスト掲載済み = DA40XS、DA40、DA50、DA70)


条件付きでフルサイズに対応しているとされるレンズ
(ズーム域・ピント位置など)

smc PENTAX-DA 12-24mm F4 ED AL[IF]
smc PENTAX-DA 16-45mm F4 ED AL
smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6 AL
smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6 AL II / smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6 AL WR
smc PENTAX-DA 55-300mm F4-5.8 ED / HD PENTAX-DA 55-300mm F4-5.8 ED WR

(リスト掲載済み = DA35Macro、DA10-17、DA18-50、DA20-40、DA55-300PLM)


HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW併用で
フルサイズに対応するレンズ(検証済み)

smc / HD PENTAX-DA 35mm F2.8 Macro Limited (マクロ域はケラれやすくなる)
smc / HD PENTAX-DA 70mm F2.4 Limited
smc / HD PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5 ED[IF] (15mm以上)
HD PENTAX-DA★16-50mm F2.8 ED PLM AW (28mm付近のみ)
HD PENTAX-DA 55-300mm F4.5-6.3 ED PLM WR RE (広角端〜110mm程度まで)





考察


確認した限りでは、DAシリーズで全域フルサイズのイメージサークルをカバーしているズームレンズは無い。同シリーズの魚眼・広角レンズも同様の傾向で、ぎりぎり広角域となるDA35/2.4、DA35/2.8 Ltdのみが例外となっている。高倍率ズームは2本程度しか試していないが、おそらくすべてフルサイズ非対応。

ズームレンズはAPS-CクロップだとFF換算28mm相当だったものがFFで24mmぐらいからギリギリ使えるようなケースもある。あくまでギリギリ真っ黒にケラレないという基準なので、周辺画質は見るからに荒れてしまうケースがほとんど。特に広角〜標準ズームはAPS-Cクロップで使うのが無難。また、絞り込むと開放に比べて周辺減光やケラレが改善される傾向がある。基本的には周辺に写り込んでいるフードの影が痩せることで減光の範囲が狭まるだけだったりするので、開放で真っ黒に写っているケラレは最小まで絞り込んでも消えない。

非公認を含めフルサイズに対応しているとされる製品でも、APS-Cサイズの範囲外は画質が低下する傾向。なおメーカー公認の対応レンズでも周辺減光などは見られるものの、ごく軽微だったり補正が容易だったりするのでこれらはフルサイズ用レンズと見なして問題ない。

メーカー非公認のレンズについては、開放で周辺の像が乱れたり歪曲が目立ったり、絞り込んでも四隅に乱れが残るなど惜しいものがいくつかある。記録写真や風景写真では理想的な性能とは言えないが、敢えて効果として狙えたり日の丸構図では問題にならなかったりと感じ方には個人差がある。

テレコンはイメージサークルを拡大させる効果を持つので、マスターレンズによってはフルサイズで扱いやすくなることがある。ズーム等で射出瞳位置が遠ざかるようなレンズ(DA55-300PLMなど)だと望遠側でイメージサークルが狭まるなど、必ずしもプラスの効果とは限らない点に注意。

個人的なコメントとしてDA40やDA70などパンケーキレンズ系は周辺の画質低下もほどほどで、トレードオフでとびきりの携帯性も手に入るのでおすすめ。

このページのリスト、HTMLで表にするのは滅茶苦茶骨が折れるのでBloggerが廃止されたら作り直せる気がしない。